FileMaker新機能紹介(19後半~21)

FileMaker19後半~FileMaker21までの新機能の中で、重要なものをピックアップして紹介。

大きな新機能

  • セマンティック検索 21.0から AIを使用したテキスト検索機能。文章や単語の意味が近いものを検索できる。例えば、”プログラミング”で検索すれば、”プログラミング”が文章内にないが”変数”と書かれているようなレコードもヒットするようにできる。AIはAPIを使っており、有料。 ただし、かなり安価。検索する前に、フィールドにAIによる計算結果を設定しておかなければならない点に注意
  • GetLiveText関数 19.5.1から オブジェクトフィールドに対するOCR機能で、オブジェクトフィールドの画像から文字を認識できる。Windowsでは実行できない
  • ReadQRCode関数 19.5から オブジェクトフィールドのQRコード画像を読み取ることがでる。20.1.1以降はWindowsサーバー上でも実行できるように。

軽い新機能

  • キャッシュされたテンポラリファイルを削除 Pro 19.6.1から メニューの編集→環境設定→キャッシュされたテンポラリファイルを削除 の機能が追加。
  • 21.0.1から FileMaker Proで[ローカル通知の構成] スクリプトステップが使用可能に。

開発者にとって便利な機能

  • JSON関数の配列操作の拡充 21.0.1から JSONMakeArray関数は、値一覧をJSON配列に変換できる。また、配列を追加する際にキーとして”[+]”を、配列の最後の要素を取得するのに”[:]”を使えるように。
  • ファイルパスで変数の繰り返し 21.0.1から ファイルパスで変数の繰り返しがサポートされるように。 それまでは、例えばレコードのインポートで、$filePath[2]のような指定をしても、正しく取得されなかったが、それが使用可能になる。
  • クイックオープン 21.0.1から 現在開いているファイルのレイアウトとスクリプトを一括で検索可能。Ctrl+K(Command+K)で使用。

投稿者プロフィール

奥田
スモールの未来探究部 所属
FileMaker開発エンジニア

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